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舞台はいずれも神戸!父と娘、それぞれのビール創り探検記

今、全国的に大ブームとなっているクラフトビールですが、まだクラフトビールなんて言葉もなかった頃、四宮さんの父・中島郁夫さんは六甲ビールを創業しました。お酒に関わる仕事をしていたわけでもないのに、思い立ったら動き始めてしまう父。

当然、創業したばかりの頃はとても大変で、家族みんなで手伝うはめに。四宮由華さんは当時まだ大学生でした。

その後、大手ファストフードチェーンに就職するも、結果的には六甲ビールに関わることになり、そして現在では別会社を立ち上げ、独自に「神戸ビール」を展開中。どうして父娘で別会社?

今回は「税理士ミュージシャン」のゆしんさんから紹介された、四宮由華さんが登場。気になるアレコレ、お聞きしました。  

四宮由華さんのプロフィール


あえて神戸でしか飲めないビールを

―お父さんが六甲ビールの創業者だとか。

そう、父はもともと機械屋だったのですが、25年前に突然、ビールをつくりたいと言いだして創業しました。今のようにクラフトビールという言葉もまだない頃だったので、ほんとに大変で。営業を手伝ったり、母と一緒に簿記の勉強に行って経理をやったりと、家族総出でバックアップしました。

―現在、四宮さんは「神戸ビール」の名義でクラフトビールをつくられています。これは六甲ビールとはまた別ですか。

はい、まったく別会社になっていて、六甲ビールとは違うものです。六甲ビールもうちのお店で飲めるようにしていますけど、あくまでもうちのメインは神戸ビール。樽ひとつから仕込めるので、そのときどきで新作を出したり、お客さんの反応を見ながらマイナーチェンジをきかせたりして、神戸でしか飲めないビールとして提供しています。

―どうして別ブランドなんでしょう。

父が六甲ビールを始めたことで、私もビールづくりの面白さを知ってのめりこんでいったのですが、六甲ビールが瓶・缶で全国的に幅広くセールスをやっていくことになったときに、ビール事業とレストラン事業を切り分けて、私がレストラン事業を担当することになりました。そこで、「じゃあ私もレストランの中に醸造設備を入れて、自分でもつくるわ」って。私は、神戸の街でしか飲めないビールにしたかったのと、ワインのようにおいしい料理と合わせられる、マリアージュできるビールづくりを心がけています。

―あえて神戸でしか飲めない、買えないというところにこだわって。

そうです。コロナ前のことですが、神戸市の水道局の方が来られて「神戸の水道水がおいしい」ことをもっと発信したいというので、布引の渓流水を使ったビールをつくったこともあります。貯水池でびっちゃびちゃになりながら水を汲まなければいけなかったので大変でしたけど(笑)。

―今はどんなことを考えてますか。

父と同じく実はうちの旦那も機械屋で。なので、彼とタッグを組んで製缶・缶詰め機を開発しようとしています。缶詰めを業者にお願いするとめちゃくちゃコストがかかるので、自分たちでつくって他のクラフトビールメーカーにも使ってもらえるようにできないかなと。ちなみに、うちの旦那は個人で機械屋をやっているのですが、コンビニで手に取る商品の半分くらいは彼が手がけたことのあるメーカーのものだそうで、いろんなメーカーの機械設計を担当しているんです。今回の企画を聞いたときに、次にバトンをつなぐ相手としてもいいかなと思いましたけど、さすがに身近すぎますよね(笑)。


マラソンの趣味からビールにつなげる!

―今、ご興味のあることはなんでしょうか。

こないだの神戸マラソンも走ったのですが、私はずっとマラソン大会に出ています。素人ランナーの目標はだいたい4時間を切ることだとされていて、私のいちばん早いタイムで4時間ちょっと。マラソンって52歳くらいまでは上げていけるそうなので、まだ絶対にタイムは縮められるはずなんです。
ランの後においしいビールというのも何度かつくっていて、ランとビールのマリアージュもまだまだ高めていきたいですね。

―清涼飲料水などではなく、走った後にビールというのも面白いですね。

アルコール度数は控えめにしながら、ホップを柑橘系のようにしっかり効かせることで酸味を持たせて。私はトレイルランナーのチームにも入っていて、六甲山で山歩きした後のビールというのも考えています。できれば新神戸駅のそばにビール工場とお風呂に入れる施設をつくりたくて。

―それは一大事業!

そう、私にもうちょっとパワーが必要なんですけど、なんとか形にできないかとゆしんさんにも相談に乗ってもらってるところです。お金をつくるアイデアとかも一緒に考えてくれる方なので面白いなって。

―このnote記事のバトンを由華さんにつないでくれた税理士のゆしんさんですね。

はい。新神戸って新幹線を降りてすぐにあれだけの雄滝があるというのもすごいことなので、もっと全国の人に知ってもらいたくて。六甲山はほんとに最強の山ですよ(笑)。私のトレイル仲間も、六甲山縦走のために新幹線で行き来したりしているのですが、お風呂に入って汗を流してから新幹線に乗れたらいいのに…という話を聞くので、施設の実現に向けて私もそろそろチャージをかけたいと思います。

少子化問題だってビールで解決!?

―他にもやってみたいこと、ありますか。

もっと子どもを増やしたいというのは私の人生のなかで一番大きなテーマかもしれません。高校生の頃から社会や政治にも興味を持ちはじめて、いろんな流れで今はビールをつくっていますけど、このままでは子どもが減っていくばかりだというのは気になっていること。少子化を議論するより前に出会いをつくらなければいけないというので、男女が一緒にビールをつくるようなイベントができないかとも構想中です。

―街コンならぬ、ビールづくりコンですね。

そうです。男女でビールを仕込んで1か月後とかに、また一緒にビールを飲む会を開けたら面白いかなって。


次に紹介するのはアノ釣り堀の方!

―それでは、四宮由華さんの気になるヒトをご紹介ください。

うちの子どものパパ友なんですけど、本丸さんをご紹介します。本業がどういう方なのか実はよくわからないのですが(笑)、9月に垂水に新しく釣り堀ができましたよね。そこにも関わっていらっしゃるそうで、週末は釣り堀が忙しくて帰ってこれないくらいだとも聞きました。そのパパの影響だと思いますけど、本丸さんの息子さんがまためちゃくちゃ魚に詳しくてすごいんです。ぜひお話を聞いてみてください。

―ありがとうございます。次回は本丸勝也さんにお話を伺ってみたいと思います。

++

四宮由華さんから本丸勝也さんへと渡されたバトン。
第4回は本丸勝也さんに気になる人をご紹介いただきます。どうぞお楽しみに!

00         01      02
神戸市広報戦略部  映画監督    税理士ミュージシャン
中村紀彦   →  野原位  →  ゆしん

 03 
→神戸ビール   →
 四宮由華さん


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