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【花山駅】神戸電鉄沿線が、どんどん生まれ変わります

桜がちらほら咲き始めた3月25日、1年かけておこなわれていた神戸電鉄「花山駅」の再整備事業が完成し、記念式典が開催されました。

左端のゆるキャラは、神戸電鉄のキャラクター「しんちゃん」

ぶっちゃけ、花山駅ってどこ?

レポーターは広報戦略部ライターのゴウです。正直に白状します。花山駅と聞いて「それってどこ?」と思ってしまいました。市民なのにごめんなさい。神戸電鉄には年に一度乗るかどうか、くらいなもので……。

かなり遠い場所かと思っていましたが、なんと谷上駅のお隣なんですね!

市営地下鉄三宮駅から、片道460円でした

市営地下鉄の三宮駅からなら、谷上駅で乗り換えるだけ(向かいのホーム)。時間も三宮から15分ほどで「思ったより近いな」という感覚です。

駅ができたのは1965(昭和40)年。60年近くたって老朽化が進んできたため、このたび駅舎を建て替えました。駅舎そのものは去年11月に完成して使い始めていましたが、引き続き工事をしていた駅前広場が完成し、再整備の完了となりました。

見てください、この驚きのビフォーアフターを!

ビフォー
アフター

すごくきれいになりましたね!背景の山々に溶け込むかのような、とんがり屋根が特徴の駅舎です。同じく隣の「大池駅」も、駅舎が新しくなりました(踏切など、工事はもう少し続きます)。

神戸電鉄×神戸市で「神鉄沿線モヨウガエ」

神戸市は2020年、神戸電鉄と連携協定を結びました。その目的は、神鉄沿線を今よりもっと元気にすること。

ちょうどこの年、北神急行(新神戸~谷上)を市営化して運賃が約半額になったんですよね。公共交通機関での“山越え”がしやすくなったのを機にまちのオールドタウン化を食い止めようと、

・空き不動産を活用したビジネスプランを考えるスクール
・駅周辺の空きスペースを活用した参加型プロジェクト
・地域ぐるみで沿線の活性化、情報発信

などに一緒に取り組みましょう!という協定です。沿線のニュースやイベント情報は、こちらの「神鉄沿線モヨウガエ」サイトで確認できますよ。

今回の花山駅再整備では、事業連携にもとづいて神戸市が補助をおこないました。

今後も神鉄沿線で
・有馬温泉駅(2024年度工事予定)
・有馬口駅(2025年度工事予定)
・唐櫃台(からとだい)駅(2026年度工事予定)

が生まれ変わる予定です。

大にぎわいの完成式典

花山駅の完成式典は、多くの人たちに見守られながら進みました。

神戸電鉄の社長に続き、久元喜造神戸市長が来賓としてあいさつ。北区出身の久元市長は「花山駅ができたときのことは、よく覚えています。私が小部小学校6年生のときでした」と振り返ります。

「北区のみなさんにとっての願いは、便利なまちになることだと思います。相当悩みましたが、北神急行を市営化して運賃を約半分にしました。それに連結する神戸電鉄沿線を、みんなの力で元気にしていきましょう」と呼びかけました。

近隣のやまびこ幼稚園の子どもたちが駅長さんに花束を贈呈したり、

大池中学校吹奏楽部のみなさんがお祝いの演奏をしたり、

キッチンカーもあったりと、

とても温かい空気に包まれていて、この駅前広場でこれから、楽しいことがいっぱい待っているんだろうなと感じました。

今回の取材を通して、同じ神戸に住んでいるのに神鉄沿線や北区のことをほとんど知らなかったんだな、と痛感しました。でも行ってみれば、意外に近いんですよね。

とにかく神鉄沿線は自然が豊か!
これからハイキングやウォーキングにもってこいの季節ですし、北神急行の市営化(地下鉄北神線)で運賃も大幅に下がったので、今まであまり目を向けてこなかった方も、ぜひ神鉄沿線に注目してくださいね。

【おまけ】神戸電鉄のキャラクター「しんちゃん」が目の前にやってきて、そのかわいさに手ぶれしてしまいました(笑)

<この記事を書いた人>
ゴウ/広報戦略部クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。旅とバーとパンダが好き。