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何がすごいの?下水からつくった「こうべSDGs肥料」

神戸市公式note

11月26日(土)のお昼すぎ、神戸市営地下鉄の「西神中央」駅前に、竹を使った巨大なオブジェが出現しました。そこに書かれた「肥料ではじめるSDGs」とは・・・?

12月中旬から、市内で「こうべSDGs肥料」を販売することになりました。そのPRイベントなのですが、「こうべSDGs肥料って何?」「何がいいの?」という疑問を、広報戦略部ライターのゴウが解説します。

下水処理で「肥料の素」を抽出

先日、久元喜造市長がこのnoteで「神戸再生リン」の取り組みを紹介しました。

農作物を育てるときに欠かせない肥料の3大要素に「窒素」「リン」「カリウム」があります。神戸市はそのうちのリンを、下水処理の過程で排出される汚泥から取り出すことに成功しました。

そのリンを「こうべ再生リン」と名づけ、こうべ再生リンを使った肥料「こうべハーベスト」を販売しています。

これまでは農家向けの販売しかありませんでしたが(1袋20kg)、このたび一般家庭での園芸や家庭菜園向けに、1袋を1kgで買えるようになります。それが「こうべSDGs肥料」というわけです。

  • 農家向け → こうべハーベスト

  • 一般向け → こうべSDGs肥料

日本は食料自給率の低い国ですが、リンを含めた肥料の原料も、ほとんど海外からの輸入に頼っています。しかし最近の世界情勢や物価高などから、これまで通りに輸入するのが難しくなっています。

そんななか、下水処理からリンを取り出して肥料にするなんて、とってもサステナブルじゃないですか?だから「SDGs肥料」というネーミングなんですね。農作物だけじゃなく、肥料まで地産地消できればうれしいですね。

それをたくさんの人に知ってほしい!というPRイベントだったのです。

久元市長、Tシャツ姿でサンプル配布

こちらが「こうべSDGs肥料」。実際に販売されるのは1kgタイプ(写真右)ですが、今日は200gのサンプル(写真左)を、西区伊川谷町で育てられたビオラの花苗とともに300袋配布しました。

竹のオブジェが目を引いたのか、駅前を訪れたたくさんの人が「なに、なに?」と足を止めてくれました。

肥料のサンプルと花苗を手渡しする久元市長。市長のTシャツ姿を見たの、初めてかもしれません!

また農家向けの肥料「こうべハーベスト」を使ってスイートコーンを育てた安福元章さんによる、とうもろこし販売もありました。

なんと、とうもろこしが実った幹(と呼ぶのでしょうか…?)ごと持ってきて、その場で「収穫体験」ができたのです!

とうもろこしの旬は夏ですが、安福さんはビニールハウスで育てているそう。だから初冬のこの時期でも「生」に出会うことができたのですね。私もしっかり買って帰りました!

どこで買えるようになる?

こうべSDGs肥料の販売は12月中旬からの予定で、西区・北区にあるJA兵庫六甲の直売所で販売されます(東灘区は調整中)。

中でも西区の「六甲のめぐみ」や、北区の「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」は大型直売所なので、行ったことのある方も多いのではないでしょうか。

◆直売所の一覧◆
各店舗の詳細は、こちらからご覧ください。

JA兵庫六甲の公式サイトより

また、市内のホームセンターでの販売も予定しています。近い将来、どこのホームセンターでも当たり前のように「こうべSDGs肥料」を見られる日が来るかもしれません。

久元市長は「こういう取り組みが全国の下水処理場でおこなわれれば、かなりのリンを供給することができる。食料自給率を上げる意味でも、肥料の高騰に対応する意味でも、循環型社会をつくる意味でも意義のあること。これを市民のみなさんに知っていただきたい」と思いをこめて話しました。

「地球環境を守ろう!」というと、目標が壮大すぎてちょっと遠く感じてしまいがちです。でも、おうち園芸の肥料ならとても身近。小さくても具体的なアクションを、1つでも生活に取り入れていきたいですね。

<この記事を書いた人>
ライター ゴウ/神戸市広報戦略部 クリエイティブディレクター(ライター)
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。

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