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【西神中央】ホールと図書館が融合、なでしこ芸術文化センターがオープン

10月1日、西神中央エリアに「なでしこ芸術文化センター」がオープン。その開館記念式典と内覧会、演奏会がおこなわれました。

その様子を、広報戦略部ライターのゴウがお届けします。

「なでしこ」は、施設のある神戸市西区の花です

ホールと図書館がひとつに!

当センターは、神戸市営地下鉄の西神中央駅からすぐ。駅ビルと直結しており、雨の日も濡れずに行けます。

音楽や演劇のための「ホール」と「図書館」が一つの建物に併設された、夢のような施設なんです!

厳密にいうと、ホールは「西神中央ホール」、図書館は「(神戸市立)西図書館」で、この2つを含めた建物全体の名前が「なでしこ芸術文化センター」というわけです。

西神中央ホール 公式サイト
神戸市西図書館(神戸市サイト内)

ホールの収容人数は500人ですが、もっと広いように感じました。車いすスペースも別途あります。

図書館は3フロアになっており、1階は子ども向けの本、2・3階が一般(大人)向けの本、3階に学習室が配置されています。

1階の子ども向け閲覧室
2・3階は大人向け閲覧室

ホールと図書館への回廊は、芸術作品や写真が飾られた「アートウォール」となっています。カフェもありますよ(表紙の写真)。

飾られるアート作品は、時期によって変わります

そしてこちらが、ホールの入り口。

ここまでご覧になって、木の温かみを感じませんか? 建物には、兵庫県産の木材が多く使われているそうです。

木のぬくもりと対照的に、建物の外壁はガラスと金属が有機物のようにデザインされています。若いアーティストにここから羽ばたいてほしいという思いを込めて「原石と結晶」をイメージしたのだとか。

開館記念式典

記念式典で久元市長は「神戸の西部に本格的な芸術文化の拠点が誕生しました。ここに来たら必ず何かがおこなわれているという状況を目指したいので、大いに活用していただきたい」と話しました。

神戸野田高校ダンス部による演舞では、思わぬ仕掛けが…。このホール、舞台の奥が建物の外壁(ガラス)とつながっているんです! 黒い幕が開くと、外にはたくさんのギャラリーが。とても斬新な演出に驚きました。

最後を飾ったのは、神戸女学院大学の専任講師でピアニストの崎谷明弘さんによるピアノ演奏。音響が命のコンサートでは、スライドウォール(移動式の壁)で通常のホールに戻る、可変仕様なんです。

崎谷(さきや)明弘さん
ダンスの演舞が終わり、スライドウォールで壁を作っているところ

どんな公演があるの・・・?

なでしこ芸術文化センターでは、この後どんな公演がおこなわれるのでしょうか。

1.スーパーストリングスコーベ

10月2日には、「スーパーストリングスコーベ」によるこけら落とし公演があります。揮者の佐渡裕さんが率いる「佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ」を卒業した精鋭たちが結成した楽団です。
(*チケットは完売しています)

2.金子三勇士ピアノリサイタル

10月9日(日)には、ピアニスト金子三勇士(みゅうじ)さんのリサイタル。日本人の父、ハンガリー人の母をもつ金子さんは、2008年のバルトーク国際ピアノコンクールで優勝。世界で活躍する若手アーティストです。

3.おばけのアッチ リーディングミュージカル

リーディングミュージカルとは、絵本を読みながら歌ったり演技をしたりする舞台。名作『おばけのアッチ』をテーマに、『おかあさんといっしょ』でうたのおにいさんを務めた横山だいすけさんが出演します。

金子さんのピアノリサイタル、おばけのアッチは、チケット販売中です(10月1日現在)。詳しくは西神中央ホールの公式サイトをご覧ください。

「おかえり」「ただいま」と言える場所へ

当センターのコンセプトは「おかえりサロン」。
芸術文化のホールといえば、一般的には中心市街地にあるものですよね。一方で西神中央は、駅前以外は住宅地域です。

だからこそ当センターは、芸術文化を「鑑賞する」だけでなく、市民の皆さんが自ら「活動する」「使う」場所として、ダンスや演奏の練習ができる小さなスタジオも併設しています。

いつでも立ち寄れて、「ただいま」と愛着を持ってもらえるようなセンターを目指しています。

ちょっとした休憩スペースやカフェもありますから、近くにお住まいの方は、ふらっと立ち寄ってみてくださいね。

<この記事を書いた人>
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。