初心者向け「高取山攻略ガイド」、三軒のお茶屋さんにお立ち寄り
寒さが厳しい季節ですが、そんなときこそ体があたたまる山登りはいかがでしょうか?
と、書いている私なのですが、山登りのおもしろさを感じ始めたのはつい最近のこと。はっきり言って、登山・ド素人です!
そんな私の心を鷲掴みにしたのは、神戸市長田区の北部にある「高取山」。そこで、この記事では高取山の攻略方法と楽しみ方をお届けします!
神戸・六甲山系でも難易度=低
とにかく登りやすい山です。標高は328.8m。登山口から山頂までわずか30-40分でたどり着くほど。
しかも、道中には休憩できる広場もいくつかあるので安心。山頂には高取神社があり、神戸の街と大阪湾を見下ろす絶景が楽しめるのです。
そして高取山の登山道には、立ち寄りスポットとしておすすめしたい3軒のお茶屋さんがあります。
下から順に「清水茶屋」「中の茶屋」「安井茶屋」と呼ばれていて、朝からご飯やパン、そしてコーヒー(アルコール類も…!)を味わえます。
駅から登山口へのアクセスは?
高取山の登山口(高取神社登拝口)は、高速長田駅と板宿駅から徒歩約20分。JRだと新長田駅から約30分です。行き方は、こちらのホームページをご覧ください。
まず1軒目は「清水茶屋」
登山口から約15分ほどのところで、最初のお茶屋さん「清水茶屋」が見えてきました。入口から「いらっしゃい!」と明るい声をかけてくれたのは、清水茶屋の女将さん。現在の女将さんは3代目で、ご自身の祖父母がこのお茶屋さんを始められたそうです。
早速、ここのおすすめメニューであるコーヒーゼリーを注文。ここまで坂道と階段を上って、だいぶほてってきた身体に、冷たいゼリーがスルッと流れ込みます。テラスから見える風に揺れる木々や鳥の音にも癒されました。
なぜか卓球台がある「中の茶屋」
次のお茶屋さんを目指して、山登りを再開。5分程度歩いたところに、二つ目のお茶屋さん「中の茶屋」が現れました。
なんとこちらのお茶屋さんには、卓球場があるのです。というのも、ここの女将さんは大の卓球好き。1時間300円で卓球が楽しめて、女将さんとも対戦ができます。
お茶屋さんの中で、目についたのはたくさんの色紙たち。ここを訪れた人たちに書いてもらったそうです。書いた人たちの思いがこもった色紙のようで、たくさんの思い出話を聞かせてもらいました。そんなお話と一緒に、ホッと温まるコーヒーを頂きました。
おでんがおいしい「安井茶屋」
中の茶屋をあとにして、5分ほど登山道を進むと、右手に広場があり、ここには「投輪場(とうりんじょう)」があります。いわゆる「わなげ」をする場所ですね。わなげは、実は神戸が発祥の地らしく、昔から高取山の登山道で盛んに行なわれていたようです。
わなげの広場を過ぎるとすぐに、最後のお茶屋さん「安井茶屋」に到着。扉をガラガラッと開けた途端、何ともいえない「おでん」の香りが漂っていました。
早速おでんを注文しようとすると、お鍋の前に案内されます。どうやら好きなものを自分で取るスタイルのようです。
心のなかで、摂取カロリーを気にして、こんにゃくだけ…食べようと思っていたのですが、具材を2つ3つとすくう手が止まりません。ご主人お手製の関東だきで、ちくわや厚揚げにお出しが染みわたっている絶品でした。
その名の通り「とにかく安い安井茶屋」です。昔ながらの薪ストーブの前でぽかぽかと温まりながら、ご主人の笑顔にも癒されるひとときでした。
ついに到達!山頂の高取神社
おでんを味わった後は、山頂にむけてラストスパート。安井茶屋を出て15分ほど歩くと、ゴール目前に長い長い階段が現れます。筋肉痛になること間違いなしの階段に気が遠くなります…
ですが、これが最後の関門。これを越えて石の鳥居をくぐると、あの絶景に会えるのです!
今回ご紹介した高取山。ここで2月にイベントが開催されます。イベントに参加して、さらに今回ご紹介したお茶屋さんを堪能するというのは、いかがでしょうか?