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変わる神戸

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あの大震災からもうすぐ30年。いま神戸の街が大きく変わろうとしています。小さな変化から大きな事業まで、神戸好きのライターによる記事です!
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#再開発

震災復興事業が完了した新長田南、これからはどうなる?

放映中の朝ドラ『おむすび』は舞台を神戸に移し、神戸の人々が阪神・淡路大震災から立ち上がろうとする様子が描かれています。 そんな阪神・淡路大震災から30年の節目を前にしてようやく、新長田南地区の震災復興事業が完了。 (*新長田南……JR新長田駅の南側の、再開発エリアとその周辺のこと) 11月30日、鉄人28号が見守るなか、事業完了式典がおこなわれました。新長田南のこれまでとこれからを、広報戦略部ライターのゴウがお伝えします。 復興再開発事業って、じっさいどんなん?新長田

変わると変わらないが入り混じる わたしが育った「垂水」の街

神戸市の西の端にある垂水区。 わたしはここで生まれ育った。 阪神・淡路大震災の後のかすかな記憶。 向かいの淡路島へ伸びていく大きな吊り橋。 それを見届けるための宇宙船みたいな観光タワー(今はもうない)。 謎の人物が眠る前方後円墳に、閉ざされた洋館。 磯風が吹き付ける漁港と、身動きが取れないほど賑わう市場。 丘の上に唐突に現れる巨大な迷路(これももうない)。 「ただの住宅地」「よくあるニュータウン」にはないダイナミックさが垂水にはあった。 でもそれは昔の話。 90年代の頃