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広くなったマリンピア神戸、じっさい何が増えたの?

思った以上に、めっちゃ変わってた……!

これが、2年近いリニューアル期間を経て本日グランドオープンした三井アウトレットパーク マリンピア神戸に行ってみた、私の感想です。

オープニング式典で「須磨・垂水は大きく変わります」と久元喜造市長

「敷地面積は約1.3倍に拡大」と発表されているけれど、ぶっちゃけ何が増えたの? アウトレットが再開するのはうれしいけど、そこまで騒ぐこと? 

……とお思いの方もいるでしょうから、前と大きく変わったポイントを中心に広報戦略部ライターのゴウがお伝えしますね!


【変化1】 空き地だったラグーン活用

マリンピア神戸の敷地内に「池」がありましたよね。あれ、池だと思っていたんですが実は海水で「ラグーン」と呼ぶそうです。

(*ラグーン……海の一部が、砂やサンゴ礁によって外海から隔てられた水深の浅い場所)

リニューアル前は、あのラグーンの周りはヤシの木が植わった通路という感じで、景色は良かったものの、まあぶっちゃけてしまえば「空き地」でした。

それが下の図のような「ラグーン コミュニティ パーク」として、おしゃれな親水公園になったんです!←増えた面積はこのエリア!

図の上が西(明石側)です

前はぐるりと岸壁で囲まれていたラグーンの片側は砂浜に、そしてその向こうにはレストラン(しかもTOOTH TOOTH)とバーベキューテラスが!!

冬でも楽しめるよう、扉が閉まってストーブも置かれたバーベキュー個室。めっちゃおしゃれ……。

あ、またBE KOBEができてる……。

もはや何個目かわからない (小声)

神戸市ってマリンピアと関係あるの?

今日のオープン式典を取材してと言われ、ひと足早くマリンピアを見られるのはうれしかった私ですが、こんな疑問を抱いたわけです。

マリンピアって「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」と名前にあるように三井不動産の事業やんね? 民間の事業なのに、なぜ神戸市のnoteで紹介するの? なぜ久元市長がオープン式典に出てくるの? と。

市役所の農水産課に聞いてみると、それはマリンピアの歴史と関係がありました。

もともとこの場所は、垂水漁港の活性化のために神戸市が埋め立てた敷地でした。事業コンペで三井不動産が使うことになり、1999年にアウトレットを開業します。

アウトレット棟の通路に歴史を感じさせるパネルが

その後の2008年、アウトレット棟のある敷地部分を、神戸市が三井不動産に売却。つまりアウトレット棟ではない部分は、今も神戸市の土地なんです。

開業して20年を過ぎると施設も古くなってくるので、あり方自体を見直すタイミングがきますよね。そこで神戸市は2021年に、使っていなかったラグーン周りの活用を求めました。

同時にアウトレット棟の建て替えもおこない、このたび全面的にリニューアル!というわけなんです。だからラグーンコミュニティパークは「定期借地」といわれる、いわゆる賃貸扱いなんですって。

なんか、疑ってごめんよ神戸市……!

アウトレット棟以外は市の土地とあって、神戸市立である「さかなの学校」は変わらず健在です!

現在は休館中です

【変化2】 アウトレットが1棟に

1999年の開業時には名前に「ポルトバザール」とついていたように、ヨーロッパの港町のようにデザインされたアウトレットでした。

施設の増築にともない、「セントラル棟」「ウエスト棟」など建物がいくつかに分かれていましたよね。

だから雨が降ったときは、施設と施設の移動で傘をさしたり……。

そこで今回のリニューアルで、お買い物のできるアウトレット棟は一つの建物に集約!

【変化1】で載せた地図の「マリンピアモール」だけに凝縮されました。

ヨーロッパの港町っぽい外観でなくなったのは少し寂しいけれど、買い物のしやすさを重視した形ですね。

このように、一つの建物の中で回遊する造りになっています。

2階もあります

建物が集約されたとはいえ、店舗数はむしろ増えているんです。

リニューアル前に重宝していたブランドがちゃんと入ってるわ……と、ホッと胸を撫でおろした私です(笑)。

そうそう、アウトレット棟の屋上が駐車場になったので、ここに停められたら店舗直結!もちろん、他にも駐車場はたっぷりあります。

【変化3】 子どもやペットにやさしく

リニューアル前に比べて、お買い物だけじゃなく家族みんなで楽しめる「パーク」感が増したなと思いました。

個別のレストランもありますが、それとは別にフードコートもあり、家族で気軽に利用しやすく。

この後、すぐ満席になりました

またフードコートの端には、子どもが靴を脱いで広々とご飯タイムができる「こあがり席」も。

トイレもめちゃくちゃ広いです。とくにおむつ交換スペースがゆったり。

右側のおむつ交換スペースの中が…
こちら!ベビーカーを停めるスペースもあります

哺乳瓶専用の給湯器や、レンジが備え付けられたトイレもあります(全部のトイレではありません)。

そして、ラグーンの(砂浜側ではない)エリアは、子どもがのびのび遊べるアクティビティレジャーゾーンに。船をかたどった遊具が楽しそう!

斜面を活用した遊具も、ワクワクしますね。

そして、トリミングができるペット用品店やドッグランも。

子どもと一緒に、ペットも一緒に。みんなで楽しめる場所になりましたね。

みんな待ってた、マリンピア

9時半のオープンに、平日にもかかわらずこんなにたくさんの人が駆けつけました!

イベントスペースとして大屋根広場もできました

ジャズの演奏に合わせてお客さんが入場していく様子はウキウキと華々しく、しかも神戸らしくて最高でした。

ガラリと変わったマリンピアですが、ところどころ「あ!」と以前の「残り香」を見つけることができ、歴史を感じます。

どこにあるか探してくださいね

みんなが大好きなマリンピア神戸が帰ってきました。

おかえりー!!

<この記事を書いた人>
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。
旅とバーとパンダが好き。

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