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猫や犬とのすてきな出会いがここにあるにゃ:こうべ動物共生センター

突然ですが、問題です! この写真には何匹の猫さんがいるでしょうか?

正解は5匹です。この部屋は「こうべ動物共生センター」にあり、写真の猫さんたちは、新しい飼い主を募集しています。

きょう2月22日は「猫の日」。それにちなんで、「こうべ動物共生センター」でセンター長を務める猫のラピさんと、その部下のおがわさんにお話を聞きました!

センター長のラピさん

ラピ:よろしくお願いしますにゃ

おがわ:ラピさんは、2代目のセンター長で、SNSの発信や、センターに来るお客さまと触れ合ってもらったり、センターの広報大使として大活躍しています!

ラピ:毎日、忙しいにゃー

おがわ:こうべ動物共生センターは、2021年10月に神戸市北区のしあわせの村のなかにできた施設です。飼い主がいない犬や猫の譲り渡しや、人と動物の共生をどう考えるのかをセミナーなどを通して考えてもらうためにつくられました。今回は、猫さんの飼い主さん探しを取りあげたいと思います。

飼い主さんってどうやって見つけるにゃ?

ラピ:そもそも、センターにいる猫さんはどこから来たのかにゃ?

おがわ:野良猫であったお母さん猫からはぐれた子どもだったり、飼い主が世話できなくなったりして、神戸市が保護することになりました。私たちスタッフが、猫さんの心と身体が元気でいられるよう毎日お世話をしています。

ラピ:そんな猫さんの飼い主ににゃるのはどうしたらよいにゃ?

おがわ:まず申込書を出してもらいます。これには飼い主さんの年齢や家族構成、家の間取りや留守にしている時間など動物を飼う時に大切なことを書きます。

そのあと、飼い主さんになる人の自宅を私たちが訪問します。猫さんが家の外に逃げ出したりしないかどうかなど、うまく飼えるのかを点検しながら、飼い方のアドバイスもします。そして次に、猫さんの飼い方の講習があり、猫さんの習性や病気のこと、さらに飼い主さんとして知っておいてもらいたい法律のことなどの知識をつけてもらいます。

これらの猫さんの飼い主になるための準備が整うと、いよいよ猫さんとのマッチングです。

ラピ:何にゃ? そのマッチングって

おがわ:猫さんと飼い主さんのお見合いです。猫さんを実際に見て、触れ合ってもらいながら、ご自身に合った猫さんを選んでいきます。

分りやすく言うと、「飼いたい猫さん」と「飼える猫さん」は違っているのです。例えば、飼い主さんが一人暮らしのお勤めの人なら、家で猫だけになってしまう時間が、週5日間、1日10時間くらいになってしまいます。そうなると、ずっと近くにいて見守りながら育てないといけない子猫ではなく、1匹でも心配のない大人の猫さんをおすすめしています。人と猫さん両方が無理なく生活できるようになってほしいからです。

さらに、猫さんにも1匹ずつ個性があります。飼い主さんにも、どんな猫さんが飼いたいのか、生活スタイルもまちまちであることから、ぴったり合うようにするのが大切だと考えています。

飼い主と猫はどんなふうに暮らしているの?

ラピ:ちょっと前に初代センター長のみお先輩に会いに行ってきたにゃ

おがわ:こんな手順を経て、昨年10月にセンターから猫のみおちゃんを迎えた方へお話を伺いに行きました。ラピが「みお先輩」と言っているように、みおちゃんはラピの前任者、このセンターの初代センター長を務めていました!

おがわ:センターから猫を譲りうけようと思ったきっかけは?

みおの飼い主さん:娘が猫を飼いたいと言い出したんです。そこで共生センターのホームページを見つけました。ここなら保護された猫の命も救えると思って申込みました。

おがわ:今回が初めての猫の飼育だそうですが、不安なことはありましたか?

みおの飼い主さん:事前に本を読んだりして勉強していたので、そんなに不安はありませんでした。また、おためし飼育の期間もあったので、あまり緊張せず安心して迎えることができました。

おがわ:みおちゃんは、お家ではどんな猫ですか?

みおの飼い主さん:とても癒しになっています。はじめはそんなに乗り気ではなかった息子やお父さんも、今ではとてもかわいがっています。猫のもつ力ですね!

みおちゃんはおてんばで、元気いっぱいで、家の中を走りまわっています。トイレの砂を床にこぼしたりすることもありますが、掃除する回数が増えてお家が逆にキレイになっているんじゃないかとポジティブに考えています。みおちゃんは、我が家のアイドル的な存在です。

おがわさんたちがお家に行くと、みおちゃんは緊張したのでしょうか、すぐにどこかに隠れてしまいました。センターでは、お客さんに愛想を振りまいていた「みおセンター長」が、新しいお家の「みおちゃん」になっているんだな、とうれしい反面、ちょっとだけ寂しさを感じました。

おがわ:この写真は、飼い主さんがいつものみおちゃんを撮ったものです。リラックスした顔でしあわせオーラ全開です。いっそう美人猫さんになっています。新しいお家でのびのび過ごしていることを知り、私たちは感謝の気持ちでいっぱいです。

ラピ:センターでは、他にどんなことをやっているかにゃ?

おがわ:もちろん、猫さんだけでなく犬さんの飼い主さんも募集しています。さらに、飼い主へのしつけ方教室や子ども向けの愛護教室などの教育活動もやっているので、ぜひセンターのホームページをのぞいてみてください。

ラピ:これからも「こうべ動物共生センター」をよろしくお願いしますにゃ!!

<この記事を書いた人>
ポップなネコバス/広報戦略部 
西区神出町という地平線が見渡せる田舎出身だからか、いつものほほんとしている。だが、実家が自営業、洋服屋だったので損得にはかなりシビア。
ただ、いままで飼ったことがあるのは犬ばかり3匹。なので、こんな記事を書きながら、猫の気持ちは全くわからないという!

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