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【変わる新開地】震災後つくられたアート拠点が生まれ変わりました!
「神戸のB面」と呼ばれる下町、新開地。戦前は映画館や芝居小屋が軒をつらね「東の浅草、西の新開地」と呼ばれました。現在は昭和の雰囲気が残るディープなまちとして、特色あるエリアとなっています。
その新開地にあるアートの拠点「神戸アートビレッジセンター(愛称:KAVC)」が、「新開地アートひろば」として生まれ変わりました!
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4月29日のリニューアルオープンに先がけ、前日の28日にオープン記念式典を取材してきました。広報戦略部ライターのゴウがお伝えします。
〈新開地アートひろば〉
何がどう変わったの?
前身である神戸アートビレッジセンターは、1996年にオープン。現代アートや小劇場系演劇の発掘・発展に取り組み、かつて文化でにぎわった新開地をアートで元気にしようと生まれました。
「アート系のちょっととがった施設」としての役割は果たしていたものの、アートにたずさわらない地域の人からすると、「ちょっと入りにくい場所」という思いもあったそうです。
ところで最近、新開地周辺にはマンションが建ったりして子育て世帯が増えているんです。そこで、25年を過ぎ施設の改修が必要になってきたのを機に、子どもを含めて幅広い世代がアートに親しみ、日常的に交流できる「ひろば」にリニューアルしました。
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〈1階〉
以前ギャラリーがあった1階は、子どもの遊び場「てててパーク」と、コミュニティスペースに。授乳室もありますよ。
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センターの壁面ガラスを、以前より透過性の高いものにしたので、外から中が見えて、中に入りやすくなりました。実際に、通りがかりに「どんなのかな?」と覗いている人も多かったですよ。
以前からあったキッチン「はっちゃんの台所」も引き続き入っています。ようやくスペースでの飲食もできるようになりました!
〈地下1階〉
かつて1階にあったギャラリーは地下へ。地下の映画館がなくなったのは残念ですが、新開地には他にも「シネマ神戸」や「パルシネマしんこうえん」がありますね。
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〈2階〉
2階のホールは音響設備を改修しました。
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〈3階・4階〉
シルクスクリーン体験のできる工房や、スタジオやリハーサル室があります。
施設のモチーフは黄色い傘
オープン記念式典で、久元喜造市長は、
「やはり『新開地』という名前が入っているのがいい。新開地は歴史があるだけでなく、震災から復興し、もっと魅力あるまちにしようという熱意が大きい地域です。その名前を冠したアートひろばでたくさんの人が交流し、新しい創造性をはぐくむことを期待しています」と話しました。
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今回のオープンの合図は、定番のテープカットの代わりに「傘をひらく」こと。兵庫くすのき幼稚園の子どもたちと一緒にひらきます。
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作者の西村正徳さんによると、傘は、雨が降っていなくても傘を開いてみたかった、子ども時代の象徴なんだそうです。
これからは施設全体を「あそび場」ととらえて、多彩なアーティストと一緒に「あそべる作品・あそべる空間」を創っていきますよー!
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5月はパフォーマンスカンパニー「to R mansion(トゥーアールマンション)」による「“へんてこ”フェスin新開地」が、6月以降もほぼ月替わりで楽しいワークショップが続きます。
新開地って、近寄りがたくない?
ところで、皆さんは新開地に行ったことはありますか?
恥ずかしながら私は、神戸で生まれ育ったにもかかわらず、初めて訪れたのは30歳をすぎてからでした。
勝手に「近寄りがたい、ちょっとこわい場所なのかな」というイメージを持っていましたが、行ってみれば全然!そんなことはありませんでした。
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とはいえ、かつては昼間から路上でお酒を飲む人もいたので、そのイメージから初めて新開地を訪れる人は、ちょっと構えてしまうかも。
でも大丈夫。新開地周辺地区のまちづくり協議会は、新開地アートひろばのオープンを機に「新開地マナー宣言」をしました!みんなで商店街を花で彩ったり、6月からは「ぽい捨て防止重点区域」にもなります。
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ディープな下町の良さは残しつつも、もっと安心して住める・行ける場所になるといいですね。
新開地は、昔ながらの喫茶店や和菓子店、「昼飲み」できるおでんのおいしい食堂があったりして、歩いて楽しい場所です。映画館や演芸場・寄席もあります。
5月13日、14日には恒例の「新開地音楽祭」も開催されますし、今まであまり行ったことがない方は、ぜひぶらぶら歩いてみませんか?
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〈おまけ〉
記念撮影の準備をしているとき、ちょっと退屈モードの子どもたち。ちょうど久元市長の前にいる子が市長のほうに振り返り、手遊びをする様子が微笑ましかったです。
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<この記事を書いた人>
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。
旅とバーとパンダが好き。
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