遊びも仕事も。六甲山の意外な楽しみ方
神戸の方にはおなじみ、国立公園の六甲山は、皆さんが想像する以上にいろんな顔を持っているんです。
1.自然の中でリモートワークができる「スマートシティの六甲山」
2.家族と、友達と、恋人と、遊びに行く「観光の六甲山」
3.西は須磨から東は宝塚まで、総距離56㎞「登る山としての六甲山」
人によって活用方法が無限大になる、六甲山の魅力を神戸市公式Twitterでもたまに登場する私、かりんとうが紹介します。
六甲山へのアクセスは3パターン
六甲山上は、多くの文化施設やホテルなどが集まった「山上の街」となっていて、公共交通機関を使った行き方は3パターンあります。
1.六甲ケーブル
JR六甲道駅・阪急六甲駅から神戸市バス16系統か106系統に乗り、六甲ケーブル「六甲ケーブル下駅」へ向かいます
※10月13日時点で車両の不具合により運転を見合わせています。
2.まやビューライン(ケーブル&ロープウェー)
各線三宮駅と阪急六甲駅を結ぶ神戸市バス18系統、またはJR灘駅からの「坂バス」に乗り、「摩耶ケーブル駅」へ向かいます
3.六甲有馬ロープウェー
有馬温泉街(神戸電鉄有馬温泉駅)から歩いて10分ほどで、ロープウェーの「有馬温泉駅」へ行けます
もちろん、車でアクセスすることもできますよ。
今回は、六甲ケーブルに乗って山上へ行ってみました。
レトロなケーブルカーで山上へ
「六甲ケーブル下駅」から六甲ケーブルに乗って、片道10分で「六甲山上駅」に到着します。山の新鮮な空気を吸い、神戸の街が一望しながら上っていきます。
六甲山上駅に着くと…
開通した昭和初期から残る近代建築で、レトロ感が漂います。
ちなみに、2021年度から始まった「神戸歴史遺産」の第1回に認定されました。
山上での移動には「六甲山上バス」「六甲摩耶スカイシャトルバス」を利用します。
新しいニーズ「スマートシティ」
六甲山は、瀬戸内海国立公園の一部です。1934(昭和9)年、雲仙、霧島とともに日本初の国立公園に指定されました。
かつては人気の避暑地として「西の軽井沢」と称され、山上には企業の保養所が多くつくられました。しかし社会環境の変化から、1990年に229社あったのが2018年には55社と、4分の1以下に減っています。
そこで神戸市は、空いた施設を活用して六甲山を魅力的なビジネス空間にしよう!と、2020年に「六甲山上スマートシティ構想」を策定しました。
この構想には3つの柱があります。
1.企業やクリエイターが集積する「自然調和型オフィス(没入空間)」
・遊休施設とマッチング
・遊休施設のオフィスへの建替・改修費用を補助
・光ケーブルを整備
2.データやIoT技術を活用したサービスが実現する「最先端テクノロジー(実装空間)」
・六甲山での技術導入事業を公募
・実証・実装の場を提供や、関係先の調整支援、事業経費を補助
・規制緩和の申請
3.企業・クリエイター・住民のコラボレーションが生まれる「創造を生むつながり(共創空間)」
・企業やクリエイター・住民の交流拠点となる施設(共創ラボ)を設置
・自然の中で働く体験をするイベント、セミナーやワークショップを開催
こうした環境を作り出すことで、心豊かに働き、遊び、暮らすことができる空間を実現します。
とくに大きな変化は、2年前に光回線が整備されたことです!
これまで六甲山上に行くと、インターネットがつながりにくかったですが、ようやくストレスなくネット検索をしたり、容量の大きいファイルを送ったりできるようになりました。
コロナ禍で多く取り入れられるようになった「リモートワーク」が、六甲山という大自然の中で、できるようになったのです。
「登らない」山遊びなら、観光
もっとも気軽に六甲山を楽しむなら、観光ですよね。
自由に歩き回る動物たちに近くで触れられる「六甲山牧場」や、大阪平野が一望できる展望スポット「六甲枝垂れ」は、みなさんもよくご存じだと思います。
今回は、最近よそおいを新たにした別のスポットを紹介したいと思います。
六甲山にウイスキー蒸溜所が誕生
2021年7月にオープンした、六甲山蒸溜所。六甲山の「賑わい創出事業」選定事業の一つです。
厳選されたスコットランドのウイスキー原酒に、六甲山の水で加水調整するそうです。
一般見学もでき、館内に入ると、とてもいい木の香りがしました(見学は日曜のみ・予約制)。
見学後は、飲み比べの試飲会もあります!お土産にグラスももらえちゃいました!香りを比べるだけでもできます。
個人的には、ここで作られたウイスキーを使って、ウイスキーボンボンを作ってほしいなぁと思っています(笑)
山上駅すぐ、653cafe(ろっこうさんカフェ)
2018年5月にオープンした自然を感じられるカフェ。六甲ケーブルの「六甲山上駅」から徒歩1分の好立地です!六甲山の「賑わい創出事業」の第1号としてオープンしました。
カフェには、ピクニックセットというメニューがあって、芝生広場で食べることもできます!レジャーシートの貸出もあるので、手ぶらで行っても大丈夫です!
私はチーズバーガーを。とてもおいしかったです♬
広場では、子ども連れやペットの犬を連れた家族も多く、自然の中で自由に遊べます。私が行った時も、たくさんの方が来られてました。
ブランコもあって、海や街を見ながらのブランコはとても気持ちよかったです!みなさんもぜひ!
山上で日本最大級のアスレチック体験
六甲カンツリーハウスをリニューアルし、2021年4月3日に日本最大級のアスレチックパーク「六甲山アスレチックパークGREENIA」がオープンしました!
陸上・空中・水上の3種類! 某番組「SA○KE」が体験できるような施設です(笑)
さすがに水上は勇気がなく、私は陸上と空中に挑戦しました!!
小学生の頃はウンテイで「2段飛ばし」も余裕だったのに、できなくなった現実に落胆。でも鳥の気持ちになれたので、気分爽快でした!
ROKKO森の音ミュージアム
1994年、オルゴールなどの自動演奏楽器をコレクションする「六甲オルゴールミュージアム」として開館。1996年には、自動演奏楽器の博物館として日本で初めて博物館相当施設に指定されました。
2021年7月、「ROKKO森の音ミュージアム」としてリニューアルオープンしました。
今年も、11月23日まで「六甲ミーツ・アート芸術散歩2022」の一環で「ひかりの森~夜の芸術散歩~」が開催されています。
写真は、昨年のものです。灯りを使ったアートはとてもきれいですが、夜は寒いので上着が必須です!
今回、行ったのはここまでで、ご紹介したのはほんの一部です。
この他にも六甲山上には、
六甲高山植物園
掬星台
ヴィーナスブリッジ(金星台)
布引ハーブ園
六甲山スノーパーク
など、まだまだいろんな施設があります。
とても1日では回り切れませんね。
もちろん「山は登る派」のあなたにも
そこに山があるなら登りたい!という方にも、ちゃんと応えてくれるのが六甲山です。ここでいう「六甲山」は、西は須磨区から東は宝塚まで、大小の山を含む総距離56㎞の六甲山系を意味します。
初心者向きのハイキングコースから健脚向けのロングコースまで、レベルに合わせて様々な登山ルートが楽しめますよ。
いろんな顔を持つ六甲山。
皆さんは、どんな「楽しみ方」を選びますか?
また別の記事でも紹介していきますので、これからもnote記事にご注目ください。
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