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たっぷりどっぷり北区の魅力

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神戸市北区の魅力を深堀りします。豊かな自然、歴史や文化、地域の人々の日常まで、名所や物語を通じて、この地の多彩な顔を紹介します。
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記事一覧

残せるか? 神戸に伝わる「農村歌舞伎」 子供たちが長唄を体験

歌舞伎、、というと市川團十郎や尾上菊五郎らが、京都の南座や東京の歌舞伎座で演じ、熱狂的ファンがいるイメージですね。 ところが、同じ歌舞伎でも「農村歌舞伎」と呼ばれる伝統芸能が、神戸市北区の谷上のエリアで受け継がれ、今でも演じられているのです。 私自身も北区役所に配属されるまで、まったく知りませんでした。それほど、知名度はありません。 ですが、学校が夏休みに入った7月28日、地元の子どもたちが歌舞伎をする側を体験するイベントありました。 歌舞伎というと、まずは演じる役者

どろんこバレー@北区大沢 なぜ夢中になる人がいるのか?徹底解剖

神戸・三宮から車で、新神戸トンネルと阪神高速・北神戸線を経由して、35分ほど走らせると、「大沢」と書いて「おおぞう」と呼ばれている地域にたどり着きます。 神戸市内と思えないほど緑豊かで、のどかな所なのですが、人口はわずか約900人。ところが、たった一日で1000人を超える参加者が集まるイベントが、毎年開催されているのです。 それは、田んぼのなかで泥にまみれてバレーボールを楽しむ「どろんこバレー」です。 昨年、私もはじめて参加しました。ボールを追って泥に飛び込むという、何

王子動物園タンタン思い出の「淡河の竹」 新しい使い道、みいつけた! 

全国で放棄竹林が問題になっています。もともとは「たけのこ」栽培のためなどに植えられた竹が、管理がされずに、放置されている場所ががどんどん増加。土砂災害の原因になることもあるので問題視されています。 そんななかで、神戸市北区の淡河町に住む武野辰雄さんは、竹の新しい使い方をいろいろと模索しています。 2019年にはじめたこの事業は「淡河バンブープロジェクト」と名付けられ、「おいしく楽しく」を合言葉に竹林の整備活動をしています。 放っておくと役に立たない竹から、タケノコからメ

神戸・有野町の特産品 店頭に並ばない、まぼろしのイチゴの正体は?

海と山に囲まれた神戸には、思いがけない特産品がいくつかあります。須磨でとれる海苔や酒米の山田錦がそうです。 今回はその一つである「いちご」のことを、お伝えしたいと思いました! 今日から新年度、神戸市公式noteでは新連載「たっぷりどっぷり北区の魅力」がスタートし、この記事がその第1弾です。 ご紹介するのは、神戸市北区、六甲山の北側にある有馬温泉のさらに北にある「有野町」で栽培されている「二郎(にろう)いちご」です。 スーパーなどの店頭では買えないので、まぼろしのイチゴ