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学校の枠を超えた「BE KOBE大学」はじまるよー!

「BE KOBE大学」という、学生向けの学びの場ができるらしい。
そんな噂を聞き、6月17日、そのキックオフイベントとして開催された「BE KOBE学生フォーラム」を取材してきました!

この記事は、学生のみなさんにぜひ読んでいただきたいです。

本題に入る前に、一つだけ。今回は「BE KOBE」という単語が山のように出てくるので覚悟してくださいね(笑)。下調べのときに区別がつかなくて頭が混乱した、広報戦略部ライターのゴウがお伝えします。

*ここでいう「学生」とは、神戸市在住・在学の大学生、大学院生、専門学校生(留学生含む)のことです。

会場はKIITOでした。ばっちり快晴!

BE KOBE大学をつくるきっかけ

今回のフォーラムと、これから始まるBE KOBE大学を主催するのは「BE KOBEミライPROJECT」という枠組みです。団体というより、実行委員会のようなものです。公式サイトによると、

市民・行政・企業・大学が連携し、神戸市のシビックプライド・メッセージである「BE KOBE」の実践活動として、神戸の未来を担う子どもたちを支援する取り組み

BE KOBEミライPROJETT

とのこと。ざっくり言うと、社会貢献のプロジェクトですね。

もともと、このミライPROJECTでスタッフとして活動する学生たち(BE KOBEチーム)がいたのですが、コロナ禍でチームの活動ができないどころか、授業はオンラインになり学校に行けず、アルバイトも減って……と、学生が学生らしい生活を送ることが、難しくなりましたよね。

そんな中の2021年、神戸市とBE KOBEミライPROJECTが共同で、学生たちに食料品の詰め合わせを配布する「フードエイドプロジェクト」を実施しました。

配布方法は、宅配ではなく受け渡し。「食料品を渡すのも学生、受け取りに来るのも学生」となったことで、そこに学生どうしの大学を超えたコミュニケーションが生まれました。

これをきっかけに、それまでよりも多くの学生がBE KOBEチームに参加してくれるようになったのです。

せっかくこれだけ繋がりができたのだから、しっかり体制をととのえて、もっと社会や地域にふれる場をつくろう!と、BE KOBE大学が発足することになったのです。

BE KOBE大学のイメージ

キャッチフレーズは「学校では学べない社会にふれる もうひとつの母校」

スタートはことしの8月~9月ごろ。「まち学部」「ひと学部」「しごと学部」の中で、学生の意見を取り入れながらゼミ形式で運営する予定です。

市内企業や大学の協力も得て、ゆくゆくは、この活動が大学の単位に認められるようにしていきたいとのことです!

社会は、学校で学んだことを深める場

今回のフォーラムは、そのキックオフイベントという位置づけです。

パネルディスカッションでは、大学生2人と大学の元学長、市内企業の役員、運営事務局である大吉財団の山本理事長、そして久元喜造市長が登壇。

メンバーが入れ替わる学生活動の課題をどう乗り越えるか、神戸で働きたい学生と企業とのマッチングなど、さまざまな議論が出ました。

久元市長は「大学での勉強は大事ですが、勉強していることを『自分ごと』として深めるために社会とつながることはすごく貴重な経験になるので、がんばってほしい」と学生たちにエールを送ります。

大学、企業、行政が揃うとつい「産学官連携」という堅苦しい言葉を使ってしまいがちですが、まずは「おもしろそうだからやってみよう!」から始めたらいいよね!と、最後は軽やかなノリでまとまりました。

BE KOBE大学をプレ体験

後半の「BE KOBE大学プレ講座」では、BE KOBE大学で想定している講座をプチ体験。今回は3つの講座があり、参加者の学生たちは興味のあるゼミに分かれました。

◆おいしいスペシャルティコーヒーで社会貢献も志す、LANDMADE(ランドメイド)上野真人さんの「コーヒー講座」

◆「あら、りんご。」「土佐清水ワールド」などを手がける、株式会社ワールド・ワンの松波知宏さんの「地産品ゼミ」

◆人物写真を得意とするカメラマン、Nijiiro Film(ニジイロフィルム)の米田卓也さんの「カメラゼミ」

どのテーブルも、最初はみんなちょっと緊張しつつも、徐々にワイワイと楽しそうに盛り上がっていました。

まず、BE KOBE学生ナビに登録を

BE KOBE大学に参加するには、まず神戸の学生の情報プラットフォーム「BE KOBE学生ナビ」に登録してください。ここから、今後の情報をお知らせします。

もちろん、登録したからといって必ずBE KOBE大学に参加しないといけないわけではないので、ご安心を。

・地元企業のインターンシップ情報
・就活関連イベント情報
・社会貢献やボランティア活動情報
・市内各施設やサービスのクーポンも(本サービスだけのものもあるとか)

など、神戸での学生生活に役立つ情報がワンストップで得られます。もちろん、登録は無料ですよ~。

社会人になって、学ぶこと・人と関わることの楽しさを学生のとき以上に実感している私としては、今の学生さんたちがうらやましいです。

学内のサークルも楽しいし素晴らしい経験ですが、学生のうちにアルバイト先以外の社会人と接する機会は、とても貴重ですよね。
もちろん、今回のフォーラムに不参加でも、BE KOBE大学に参加できますよ。

学内のサークルに入りそびれてしまった、何かやりたいけど何がしたいのかわからない、コロナで思い通りにならなかった時間を取り戻したい……など、今の生活に「プラスアルファ」がほしいな、と思っている学生のみなさん、まずはぜひBE KOBE学生ナビに登録してくださいね。

フォーラムに参加した学生さんの中には「学内でサークルに入ってるけど、BE KOBE大学も参加したい」という人もいましたよ。

みなさんの学生生活が、より充実したものになりますように!

〈この記事を書いた人〉
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。
旅とバーとパンダが好き。

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