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有馬温泉駅が変身! 電車を降りた瞬間から温泉気分に浸れます

神戸が誇る日本有数の温泉地、有馬温泉。

その玄関口である神戸電鉄の「有馬温泉駅」がきれいに再整備され、2月6日にお披露目されました!(今日は風呂の日)

新しくなった有馬温泉駅はもちろん、式典後に久しぶりに訪れた有馬のまちなみも合わせて、広報戦略部ライターのゴウがお届けしますね!


有馬温泉駅、何がどう変わったの?

これまでの有馬温泉駅は、いわゆる「普通の神鉄の駅」でした。それを、有馬温泉をイメージさせる和風デザインで統一したのです。

ビフォー&アフターで比べてみましょう。

■駅の外観

【ビフォー】

【アフター】
ごく普通の駅ビルが、温泉街の玄関という感じに。

雪がちらついていました!

ベンチは、お風呂の洗い場の桶と椅子のイメージです(桶は取り外せません笑)。

■駅のコンコース(改札の手前)に憩いの場

【ビフォー】

【アフター】
殺風景だったコンコースに、憩いのスペースを。お風呂の番台ふうの案内所に……

座って休憩できるベンチも。15分に1本の神鉄。この日は雪がちらつくほど寒かったので、少し奥まったところで待てるのはありがたいですね。

■ホーム

【ビフォー】

【アフター】
普通のベンチをお風呂の洗い場ふうに。鏡もありますよ。

■有馬籠の照明、暖簾にひょうたんロゴ

電車を降りた瞬間から、和風の駅名表示や有馬籠をイメージした照明に「温泉街に来たんや~!」と気分が上がります。

至るところに暖簾(のれん)があったり。

太閤・豊臣秀吉ゆかりである「ひょうたん」モチーフのロゴも。

よく見てください、ひょうたんの中の文字は左は「有馬温泉」、右は「ARIMA」なんですよ。「馬」と「R」が並んでいるのは「駅」に見せるためかな?と思ったり。

お披露目の式典で久元喜造市長は「インバウンド(外国人観光客)も個人で訪れる方が増えています。ぜひ神戸電鉄を使っていただき、有馬温泉を楽しんでもらいたい」とあいさつしました。

三宮から30分、720円

「神戸の奥座敷」と呼ばれる有馬温泉ですから、なんだか遠いイメージがありますよね。

でも今回改めて、市営地下鉄の三宮駅から谷上駅経由で有馬温泉を訪れると、意外と一瞬だったなと感じました。

これが実際に私が乗った電車なのですが、30分もかかっていないんです。

谷上駅、有馬口駅で乗り換える必要はありますが、どちらも次の電車が目の前で待っているのでタイムロスがありません。

運賃は片道720円。まあ「安い」とは言えませんが、北神急行の市営化前は三宮~谷上間だけで550円だったと思うと、だいぶ行きやすくなったと思いませんか?

しかも2月28日までは、「有馬グルメ&湯けむりチケット」が1200円で発売されています!

  • 市営地下鉄の各駅(海岸線もOK!)から谷上駅経由で有馬温泉駅までの往復乗車券と

  • 指定の飲食店で使える250円分の金券

が含まれています。これお得すぎません? 寒くても行くっきゃない!

最近の有馬温泉ってどんなん?

有馬温泉は神戸市民には身近すぎて「もう長いこと行ってへんわ」という方も、少なくないかもしれません。実は私も約10年ぶりでした。

「有馬兵衛の◎◎◎へ♪」とキダ・タローさん作曲のCMソングが頭に刻まれ過ぎて、昔ながらの高級旅館のイメージがある有馬温泉。でも最近は、素泊まり対応のゲストハウスもできているそうですよ。

温泉街を歩くと、昔ながらの街並みはそのままに、おしゃれなお店が増えていました。

たとえば、炭酸煎餅の製造工程を見せてもらえるのは昔からの定番ですが……

この製造会社が、隣の店舗で炭酸煎餅を今ふうにアレンジしたカフェをやっていたり。

炭酸煎餅ティラミス。コーヒーに漬け込んだ煎餅を使い、ミルクレープのよう

有馬名物にとらわれない、おしゃれなカフェも増えたように感じました。ログハウスふうのカフェでは、薬膳カレーを(とにかくこの日は寒かったので)。

有馬の魅力を伝えるため、体を張った取材です笑!もちろん自腹←ただ食べたいだけ疑惑w

温泉街にいるときにスマートフォンの地図で「カフェ」と調べるといろいろ出てきます。「ここ、入ってもいいのかな?」と思うような細い脇道に入ったところにあったりするので、宝探しのようです。

歩いていると、ふとしたところに泉源があるのがいいなぁ……。

それにしても有馬温泉の飛び出し坊や、なぜこんなに怖いの~(笑)?

他にも同じテイストのものを見ました

金の湯は工事中ですが、営業しています。日帰り入浴に合わせて、散策が楽しいまちになったなと感じました。

また有馬温泉は、六甲山系の登山を楽しむハイカーたちの「ゴールのお楽しみ」でもあります。

有馬温泉駅の改札内には登山靴を洗うコーナーもできたので、土を落として帰れるのがうれしいですね。

「神鉄モヨウガエ」は着々と

今回の有馬温泉駅の再整備は、2020年に締結された神戸市と神戸電鉄の連携協定によるもの。

駅前広場を整備して神鉄沿線のにぎわいを作ることを前提に、神戸市が整備費用の補助をおこなうというものです。

▼2023年に再整備が完了した花山駅の記事

先に再整備が終わった花山駅、大池駅では整備完了後、多いときは毎週、少ないときでも月1回は駅前広場でイベントが開催され、人が集まるきっかけになっています。

再整備がまだの駅も含め、駅を基点にしたいろんな取り組みがおこなわれていて、それを「神鉄モヨウガエ」と呼んでいます。

開催イベントは公式サイトやInstagramで随時お知らせされていますので、ぜひフォローしてみてくださいね。

これからも神戸電鉄とタッグを組んで「神鉄モヨウガエ」をしていきますので、見守ってくださいね。

<この記事を書いた人>
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。
旅とバーとパンダが好き。