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シン・東遊園地、サインの明朝フォントの謎に迫る!

神戸市民の心のオアシス、三宮の「東遊園地」。2021年からおこなっていた改修工事が終わり、ことし4月にリニューアルオープンしました。

みなさんは新しくなった東遊園地、行ってみましたか? 

「新しくなったと聞いてるけど、何がどう変わったのか、実はよく知らない」「三宮駅前はよく行くけど、あそこまで行かないんだよな~」という方のために、広報戦略部ライターのゴウがポイントをお伝えしますね!


ここが新しくなりました!

以前は土だった地面を芝生化

なんと言っても、まずはこれでしょう!
リニューアル前に芝生化を試した社会実験が好評だったため、新たに標準装備。

足元が芝生になると、腰を下ろしてプチ・ピクニックをする光景が。まるでニューヨークのセントラルパークみたい♬(行ったことありませんがw)

カフェができた!

これまでも公園の南側にフレンチレストラン「VILLA BLANCHE」がありましたが、より気軽に利用できるカフェ「WEEKEND」が登場しました!

テイクアウトのジュース1杯から、しっかりしたお食事まで。「ちょっと喉が渇いたな」というときに、わざわざ公園を出て近くの自動販売機まで行かなくていいの、地味に助かります~。

アウトドアライブラリー

カフェの建物を裏側に回ると、なんと本棚になっています!絵本から神戸の関連本、文学作品まで……。本は市民のみなさんから寄贈されたものです。

屋外公園に本が置いてあるって、なんだか物語の中の世界のよう。

日よけのタープ

これはうれしい!日よけのタープがテントのように張られたスポットがあります。

夏はもちろん、最近の日本では春や秋でも、晴れた日に太陽の下にずっといると熱中症になってしまいます。日よけがあることで、体感がぜんぜん違いますね。

私も市役所の出勤日には、ここでお弁当を食べたりしますよ。

中でも気になるのは…

いろんなポイントが変わった中でも、私が一番「おっ」と思ったのは、公園の入口に「東遊園地」と表札のような園名サインができたこと
これ、以前はなかったんじゃないでしょうか。

私たち神戸市民は忘れがちですが、広場がメインの公園を「遊園地」と呼ぶのは独特です。神戸に初めて来た人が「東遊園地」の名前だけを頼りに現地を訪れると、観覧車もメリーゴーランドもない公園を見て「え、間違えた?」と思うかもしれません。だからサインで示すことは大事ですよね。

そもそも、なぜあの公園を「遊園地」と呼ぶのでしょう?

1866(慶応2)年に締結された「横浜居留地改造及競馬場墓地等約書」の中で、日本で初めて公園の概念を持った言葉である「public garden」が現れており、この言葉を当時は「遊園」と称していました。
東遊園地は、1875(明治8)年、居留地に住む外国人がスポーツやレクリエーションを楽しむための公園「内外人公園地」として開設されたのが始まりです。その後、1899(明治32)年に「加納町遊園地」→1922(大正11)年に「東遊園地」と改称されました(「東」は「居留地の東」の意味)。

観覧車やメリーゴーランドのイメージの遊園地が一般に定着するよりも、先に「遊園地」を名乗ったのですね!

話は「東遊園地」というサインの話に戻ります。個人的にツボなのは、その文字のフォントが明朝体なこと。駅や公共施設などのサインの文字は、ゴシック系のフォントが一般的ですよね?

たとえば神戸駅。ゴシック体ですよね

あえて王道とは違う、やや繊細な印象のある明朝体を選んだこと、私自身はかなり「ええやん!」と感じます。

なぜ、明朝体にしたのか聞いてみた

この明朝体が、どうしても気になる! 実際、この明朝フォント「お気に入り」と言ってFacebookにアップしている知人もいました。
ほら、気になってるのは私だけではないはず!

ということで、建設局の公園部整備課にこの疑問をぶつけました。

「はじめに提案された複数の案の中には、ゴシック体と明朝体、両方がありました。
話し合いの中で、東遊園地という名前になった経緯や旧居留地の歴史にふさわしい、印象的なフォントとして明朝体を採用することに。
最終的には、明朝体の中でもより重みや風格の感じられる『リュウミン』というフォントをベースに調整しています」

とのことです。ライター的には「え、そんなことが⁉」と驚くような裏話を期待しましたが、わりと普通でした(笑)。

けれど、単に「おしゃれ」を目指すだけでなく、旧居留地の歴史や重みを大切にしたというのを聞けて、一市民としてうれしいです。

色など少しずつ変えて複数あるので、探してみてくださいね

東遊園地をもっと楽しむには

ただボーッとするだけでも心地よい東遊園地ですが、ときにはアクティブに楽しんでみませんか。

・芝生でプチコンサート
・ヨガや、ちょっと体を動かすパークフィットネス
・貸しスペースでコワーキング
・ファーマーズマーケット

など、いろんなイベントが行われています。
それぞれの開催スケジュールなどは、東遊園地の運営サイト&アカウント「URBAN PICNIC(アーバンピクニック)」で確認してくださいね。

コワーキング利用できることは、この記事を書くために調べるまで知らなかったので、ふだんはフリーランスの私、さっそく行ってみようと思います。

この都心の公園を、どんなふうに使うかはあなた次第です!

〈この記事を書いた人〉
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。
旅とバーとパンダが好き。

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