やっぱり神戸の人は、神戸の街に誇りを持っていた?!
いま神戸市では、2026年以降のまちづくりの方向性を示す「総合基本計画」の改訂作業を進めています。この計画は、会社でいう企業理念や中期経営計画に当たるモノで、簡単にいうと、神戸のこれからをどうしていくのかを表現するものです。
これまでもこのような計画をつくるときは、市役所の職員だけでつくるのではなく、神戸に住んでいる人、働いている人、神戸が好きな人と一緒に考えてきました。
今年の夏、こちらの「神戸のこれからをみんなで話そう」というコピーに、黄色い吹出しのデザインを見かけませんでしたか?
JRや市営地下鉄の駅などにある大型のビジョン、283箇所で放映したり、住宅エリアにある自治会の掲示板、7800カ所にポスターを貼ったりしました。
見たという人に私も会うことがあるのですが、ここだけの話... 中身はよく判らなかったと言われてしまったりしています。
なので説明すると、今つくっている「総合基本計画」に盛り込むべき神戸の魅力や本来の姿をあぶり出すために、皆さんにアンケートへの回答や意見交換会(ワークショップ)への参加を呼び掛けたものだったのです。
実際にどんなことをしているの?
2023年7月11日に久元喜造市長が記者会見を開いて、新しい計画づくりをスタートさせることを発表しました。
その日から9月30日まで第1弾のアンケートをしたのですが、なんと16433人から回答が寄せられました。
さらに、このアンケートの結果が何を意味しているのか、一歩進めた意見を聞くために、10月20日から第2弾のアンケートをやっています【終了しました】。
まちのイメージは予想どおり!
アンケートでは、第1問で『神戸といえばやっぱ○○やんなぁ』の『○○』には何を入れるとしっくりするのかを問いかけました。25の項目を示して、「とても当てはまる」「当てはまる」「当てはまらない」「とても当てはまらない」の4段階のいずれに感じるのかを回答してもらいます。
まず、神戸の「まち」ってどうなのかを聞いてみると、「夜景が美しい」という回答がトップで「とても当てはまる」と「当てはまる」を合わせるとと95.7%を占めていました。第2位は「海と山に恵まれた自然」で94.5%、第3位は「オシャレ」で88.4%と続いています。
ただこれらの回答は、ほぼ予想どおり。いつの時代も変わらない神戸ならではの魅力だといえます。
神戸の人は神戸に誇りを持っている?
ところが、アンケートで意外な結果が一つありました。
神戸の「ひと」を題材に『神戸といえばやっぱ○○やんなぁ』といわれると、何を思い浮かべるのかを聞いてみました。すると、思いがけない項目がトップになったのです。
それは、「市民は神戸に誇りを持っている」です。85.0%を占めていました。個人的には有力候補と思っていたのは、「品がいい」とか、「先進的で新しいものを取り入れる気風がある」です。それらを押さえての首位でした。
最近の神戸はちょっと暗い話題が多いです。東京や大阪、そして福岡と較べて、元気がないと言われます。しかも、2011年に154万人を超えていた人口が、この10月に150万人を割り込みました。
ですが、神戸に住んだり、働いている人の心の中に、この街を誇りに思う気持ちがしっかり根付いているのが、アンケートの結果から明らかになりました。かなりうれしかったです!
アンケートでは具体的に経験したエピソードは、どんなものがあったのかも聞いてみたのですが、このような回答がありました。
最後のはホント?と思いますが、出身地を聞かれたときに「兵庫です」と言わずに、「神戸です!」と答えるのは、神戸あるあるで知られていますね。一方で、東京に就職するなどして神戸を離れた私の友人からは、「神戸に戻りたい」というのをよく聞きます。
という私も神戸が大好きです!
じつは私は生まれと育ちは神戸でした。ですが、諸般の事情?!で神戸市外に転出していましたが、再び神戸に戻ってきた人間です。
神戸に隣接する市に住んでいました。ですが、いよいよ住宅を買おうという段階で、何としても神戸に戻りたいと決意。妻は神戸出身でなかったのですが、その説得に成功したのです。
海と山がほど近く、豊かな自然に囲まれながら、子ども向けのレジャーも充実しています。有名なパンやスイーツだけでなく、食の豊かさも近隣の街とはひと味もふた味も違っています。そんな神戸に夢のマイホームを構えることができたのでした。
アンケート第2弾【受付終了】!
神戸の将来を描く計画づくりのための第2弾のアンケートが現在、進行中です【終了しました】。すでにたくさんの意見が寄せられています。皆さんが考えている「神戸の魅力的なスポット」などを回答する、全3問のアンケートでになっています。
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