いよいよ年末、ふるさと納税どうする? 神戸への想いを選ぶという方法も
ふるさと納税ってなに?
名前と、なんだかお得な制度ということだけは知っている、という方も多い「ふるさと納税」。簡単に言えば、「選んだ自治体に寄附をすれば、税金がちょっと安くなり(専門用語で「控除」という)、お礼の品ももらえる」という制度です。
①税控除を受けることができる、②返礼品をもらえる、③寄附金の使い道を選べる、という3つのメリットがあるのです。
2022年度、神戸市は30.8億円のご寄附をいただきました。一方で、神戸市に住んでいる人が他都市に寄附をしたことによる市民税控除額(流出額)は80億円以上。まだまだ出ていく方が多いのが現状です。
神戸市の返礼品は?
そこで神戸市は、ここ数年、魅力的な返礼品をどんどん増やしています。
その一部をご紹介!
◆キリン一番搾り 寄附金額1万4500円
神戸市北区にある自然豊かな神戸工場で作られた「キリン一番搾り」。なんだかいつもより美味しい気がする…。
◆ファミリアのバッグ(ポーチ付き) 寄附金額7万円
「子育ての街・神戸」を発信するために作られた、神戸市ふるさと納税のオリジナル商品!神戸の名所があしらわれたデザインです。セットで付いている小さなポーチがまた、可愛いんです…。
◆有馬温泉 宿泊施設利用優待券(1〜30万円分) 寄附金額3万5000円〜100万円
日本三古泉、日本三名泉に数えられ、“金泉”と“銀泉”、異なる泉質を楽しめる名湯・有馬温泉。20以上のお宿の宿泊や食事で使えるのが嬉しい。
ほかにも色々!返礼品一覧はこちらからご確認ください。
でも、神戸市に住んでるともらえないんでしょ
しかし法律により、自分が住んでいる自治体に寄附(ふるさと納税)をしても、返礼品を受け取れないというルールになっているのです。
つまり、神戸市にお住まいの方が神戸市に寄附をしても、先に紹介したような返礼品を受け取ることはできません。それを指摘されるたびに、私も心苦しくなります。でもこればかりは、ルールなので仕方ないんです(涙)。
“想い”を選ぶという選択肢も
神戸市にお住まいの方が神戸市にふるさと納税をすることはできます。もちろん、税控除を受けることもできます。
とはいえ、「返礼品をもらえないのに誰がふるさと納税するんだ~!」という声が聞こえてきそうです。実際、自己負担分の2000円はかかってしまいますしね・・・。
待ってください。もうちょっとだけ読み進めてください。
冒頭に記したとおり、ふるさと納税では「寄附金の使い道」を寄附者が選ぶことができます。
たとえば神戸市では、応援したい大学を指定して寄附できる使い道や、図書館やこども本の森に児童書を充実させる使い道など、24のメニューの中から選ぶことができます。
さらに、もっと具体的な特定のプロジェクトに対して、クラウドファンディング式で寄附を募るふるさと納税もあるんです。
たとえば「五色塚古墳に葬られた王の姿をレーダー探査で迫りたい!」という子供心をくすぐるプロジェクトや
「保護された犬猫たちを、 しあわせにしたい!」という切実なプロジェクトも実施しています。
一般のクラウドファンディングでも、寄附額から必ず事務手数料が差し引かれますし、リターンを受け取らない「純粋に応援」というコースもあります。
それを思うと、たしかに他の自治体へのふるさと納税のように返礼品はありませんが、「これは!」と思うプロジェクトへの寄附が税控除につながるのは、ちょっぴりうれしいかもしれません。
こんなふうに、ふるさと納税で“想い”を届ける形もあることを、知っていただきたいと思いました。
きっかけはどちらであっても…
“返礼品競争過熱”と言われがちなふるさと納税。
でも私は行政の「中の人」として、
●魅力的な神戸の逸品を選んでいただくふるさと納税
●神戸市の取り組みへ共感していただくふるさと納税
どちらであっても、「神戸のファンになる」「神戸をさらに好きになる」きっかけになってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
2023年分は、12月31日の寄附分までです。
油断していると年末はすぐにやって来ます。
大みそかに焦らないようふるさと納税はお早めに!
神戸市の返礼品が魅力的だと思ったけど神戸市に住んでいるんだよね・・・という方は、ぜひ市外のお知り合いにPRをお願いします!
みなさんからのご支援、心からお待ちしております。
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