名谷・北須磨支所がリニューアル! 何が変わったのかざっくり紹介
地下鉄・名谷駅周辺が大きく変化しています。
2021年3月に大丸須磨店の4階にできた「名谷図書館」を皮切りに、大丸前の広場がリニューアルされ、新しい商業ビルの「tete名谷」もできました。駅の西側では、総戸数300戸を超える民間マンションの建設も進んでいます。
そんな駅前に7階建の新しいビルが完成し、「北須磨支所ビル」と名付けられました。
その名のとおり、すぐ東隣の名谷センタービルの4-5階にあった「北須磨支所」がこのビルに移転します。
8月13日(火曜)から新しい支所は動き出すのですが今日、一足早く完成記念式典が行われました。
私も最初、単に施設が老朽化したので、隣のビルに引っ越しただけかと思っていましたが、現地を訪れるとそうではなかったのです。そこで、何が変わったのかをざっくりお伝えしようと思います!
須磨区ってじつは面倒だった?!
名谷がある須磨区には、板宿駅の近くに「須磨区役所」があります。ところが1977年(昭和52年)、名谷に北須磨支所がつくられました。
というのは、この年に新長田から名谷まで市営地下鉄が開通し、人口増が予想された須磨ニュータウンを管轄する支所として置かれたようです。今の北須磨支所の担当エリアは、以下のとおりとなっています。
そしてなんと同じ須磨区なのに、北須磨支所のエリアに住んでいる人は、国保料納付や一部の福祉業務の手続きが須磨区役所ではできません。その逆も同じでした。
須磨区役所との完全互換
すると、妙法寺駅近くに住んで、三宮方面に通勤している人は、板宿のほうが絶対に便利なのですが、名谷の北須磨支所に行かないといけません。
それどころか、何も知らずに須磨区に引っ越してきた人が、区役所なら手続きができると思って、須磨区役所に行っても、「申し訳ないですが、名谷の北須磨支所に行ってください」と言われることもあったようです。
ところが、今回の北須磨支所のリニューアルをきっかけに、それが解消されます。
須磨区役所との一部手続きで完全互換が進みました。須磨区に住んでいれば、須磨区役所でも北須磨支所でも同じ手続きができるようになります。
ただ、もともと区役所でしか対応していない、地域活動支援や戸籍夜間受付などいくつかの業務は、今も須磨区役所だけのままです。
窓口がスムーズ&クレームなしに
役所の窓口って、まず入口で機械が発行する受付カードを受け取って、だいぶ待たないといけないイメージがありますよね。
一昨日、下見に北須磨支所を訪れると、担当者がこれ見よがしに説明を始めたのが、窓口の前に置かれている1台のモニターでした。
まず、ウェブで窓口の予約ができるというのです。そのからくりを説明すると、例えば、明日14‐15時と1時間枠で予約ができます。翌日その時間帯に北須磨支所に行って、この読み取り機にスマホに表示されたQRコードをかざすと、ピピっと隣にある小さなプリンターから番号が印刷された受付票が出てきます。
すると、予約なしで受付票を持って待っている人がいたとしても、この人の順番が1番になります。窓口が空くと、すぐに案内してもらえるという仕組みです。
これならほかの役所でもありそうです。ところが、さらに踏み込んだ仕組みがありました。
というのは、引っ越しで役所の窓口に行ったときに、最初に「住所変更」の手続きをしたあとに、「保育所」「マイナンバーカード」といくつかの別の窓口に行く必要があったりします。でも、次の窓口で列の最後に並ばないといけないのは、不合理です。
そんなときには、最初の窓口で手続が終わると職員が、さっきのシステムのタブレットを操作すると「業務追加確認」という画面が出てきます。
そこで、目の前にいる人が別の窓口に行くのであれば入力できるのです。
例えば「保育所」「マイナンバーカード」と選んで登録すると、それぞれの窓口に、この人が次に行くという情報が送られます。
このときに注意が必要です!
というのは、既にその窓口で順番待ちをしている人がいます。優先順位を何番にするのかで、割り込まれたと思う人がいたら、トラブルが起こりかねません。
そこで、北須磨支所のこのシステムは、その人が支所に着いて一番最初に受付表をとった時刻を記録。その時間順で割り込む順番を決める仕組みをとっていました。
たしかにこうすれば、順番を抜かされたと感じた人に「こちらの方のほうが先に支所に来ていて、別の窓口で待っていた」と説明ができますね。
先着順、、誰も文句言えないです!
こんなこだわりのシステムを見事完成させたのは、市民課係長の大﨑裕介さん。この日は受付担当者がいないので、普段は立たないはずの1階受付で、記念撮影をパシャリ!
おやこふらっとひろばでの発見!
2階には、親子づれが無料で遊ぶことができる「おやこふらっとひろば名谷」ができました。神戸市内で最大の広さになるそうです。
驚いたのは、入口のこの床です。木材が小刻みにデコボコしてます…
私の体重だとかなり痛めの足裏マッサージで、歩くのもおそるおそるです。
でも、説明を聞いて納得。子どもたちが入口から突進すると危ないので、このような構造にしたという説明でした。
さらに驚いたのは、滑り台のまわりに砂場を模したように、格子目っぽいシリコン製のボールが敷き詰められていました。ただ、これ、単体でも結構人気の知育玩具だそうです。
スタッフのこだわりと工夫がつまったこのひろば。すごいのは広さだけではないようです。
木材の内装は、やっぱり落ち着く
北須磨支所ビルの内装には、兵庫県産を中心とした木材がたっぷり使われています。ちなみにこのカウンターの仕切りは宍粟市のもの。
1階の入口の右手には、六甲山の木で作られたベンチが置かれています。
これまでの名谷センタービルの4-5階にあった、やや殺風景な前の支所と較べて、ずいぶん変わったなと感じました!8月13日(火曜)から業務開始です。
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