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六甲ミーツ・アートが開幕!今年はどんな作品と出会える?

暑さから逃げたくて山の上にやってきた、広報戦略部のゴウです。やっぱり、心なしか爽やか。木陰に入るとさらに涼しいので、森の中へと分け入っていきます。

ぐんぐん進んでいくと……

!!!???

急に、キノコのように群生した(?)テーブルみたいなものが現れました!

よく見ると、アート作品です。テーブルのようなオブジェには色が塗られ、植物やキノコの絵が描かれています。

ロク・ヤンセン《ある木のポートレイトー無限に続く関係性についてのプロジェクトー》

そうです。いよいよ8月26日から「六甲ミーツ・アート芸術散歩」が始まります!


2023年の新しい取り組み

冒頭で紹介したのは、今年から新設されたトレイルエリアです。

本イベントではこれまで、車で訪れやすい道路沿いのエリアに作品が置かれていました。でも、せっかく“芸術散歩”なんだから、もっと歩くことに重きを置こう!となったのですね。

これまでの展示エリアに加え、人の足でだけ入れるトレイルエリアに沿って、7作品が展示されています。

6月におこなわれた記者会見では、世界的アーティストの招待も拡充すると発表されました。

会見にも参加した、現代美術家の椿 昇さんの作品がこちらです。

恐竜?雲? 何でしょう?
会場に行って作品解説のプレートを見れば、椿さんの意図がなんとなく見えてくるかもしれません。

椿 昇《Daisy Bell》

グランプリは誰の手に?

開幕前日の8月25日には、出品されたアート作品の表彰式・レセプションがおこなわれました。

グランプリは、五月女かおるさんの《食事の風景》。

網でつくられた5頭の牛。草を食んでいるようでかわいいですが、裏に回って顔を近づけてみると……牛など家畜の気持を想像してみて?という意図のように私には感じられました。

神戸市長賞(公募アーティスト部門)は、川本亮さんの《六甲の蟻塚》です。

作者の川本さんはアート畑ではなく、生物学を専攻した方なのだそう。竹と土でできた作品は、夜になると光るんですって!たしか、本物の蟻塚も光るんですよね。リアルを追求しています。

足元のアリがかわいいです

久元喜造市長は、この作品にかなり惹きつけられたようです。

「蟻塚は名前もおもしろいし、それ自体が魅力的。これから風雨などで変化していくだろうが、そうした儚さをもった作品」とコメントしました。

たっぷり3カ月、楽しんで!

私自身がそうなんですが、「現代アートはよくわからない」と思っている人は少なくないのではないでしょうか。

そこで、レセプションに参加していたアーティストのみなさんに、現代アートを楽しむポイントをお聞きしました。

「洋服を選ぶのと一緒で『なんか好き』という感覚があると思います。『なんか好き』と感じたら、『じゃあなぜ、好きだと感じたのだろう』と自分に問いかけてみる。それが現代アートの楽しいところです」

「頭を空っぽにして、なんとなく歩いて目に入ったものを『いいな』と思ったら、ゆっくり見たらいいんじゃないでしょうか」

「専門家になる必要はなくて、『なんか好き』『感覚的に引っかかる』をスタートにすればいいと思います」

なるほど。無理にわかろうとしなくていいんですね!
今回、私が「なんか好き!」と思ったのはこちらの作品です。

水の入った風船に、向こうにあるものや空が映っているのが好きだと感じました。

加藤美沙《溢れる》

約50の作品があるので、みなさんのお気に入りを見つけてくださいね!



鑑賞パスポートはいろんな種類ありますが、夜間の光のイベント「ひかりの森」鑑賞を含め、すべての作品が見られるパスポートは、市街地窓口価格が3800円です(六甲山上で購入すると4000円)。

パスポートの種類一覧はこちらから。

またオープニング記念イベントとして、8月26日(土)、27日(日)の夕方には、森山未來さんが監修を務めるダンスパフォーマンスがあります。

鑑賞パスポートを持っていればパフォーマンスを見るのは無料ですが、申し込みが必要なので、こちらからご確認くださいね。

川俣正《六甲の浮き橋とテラス》ここでダンスが披露されます!

「六甲ミーツ・アート芸術散歩」の開催期間は、8月26日(土)から11月23日(木祝)までです。

今は溶けてしまうような暑さですが、会期終盤には朝夕が肌寒くなる季節。天気や季節の変化とともに、作品の見え方も変わってくるんでしょうね。

たっぷり3カ月間、山とアートを堪能しましょう!

バナー写真:コニシユウゴ(たま製作所)「Moon Plants」

<この記事を書いた人>
ゴウ/広報戦略部 クリエイティブディレクター
神戸市在住のフリーライター。ソーシャル経済メディアNewsPicksや、京阪神エルマガジン社のメディアで活動。神戸市の施策を書いた記事が「わかりやすい」とnoteプロジェクトに召喚され、週1日だけ市役所の「中の人」に。役所ならではの用語や作法に「それ何?」とつっこみながら、どうやって役所のお堅い印象を和らげるか、日々頭をひねっている。旅とバーとパンダが好き。

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